【第四話】グェン・トラン・フォク・アン 東芝野球部引退後、バー店長に転身、「野球人生に悔いなし」

グェン・トラン・フォク・アンの野球人生に密着

伝説の激闘、花咲徳栄戦の裏側

元東洋大姫路高校のグェン・トラン・フォク・アンさんが、波乱に満ちた野球人生を振り返る最終回。

今回は、社会人野球での日々から引退後の心境、そして現在の新たな挑戦について語られました。

東洋大姫路を卒業後、社会人野球の名門・東芝に入社したアンさん。
入社前から練習に参加する中で、そのレベルの高さに圧倒されたと言います。
「キャッチボールするだけでも怖かった」「今までやってきた高校生と全然違う」と、
社会人野球で感じたプロ並みの厳しさを明かしました。

しかし、一方で「人間関係では全然やっていけるなっていうのはありました」と、競技レベルと人間関係での違いをリアルに語っています。

順調に見えた野球人生にも転機が訪れます。
アンさんは「23歳くらいの時に肘を手術して。ずっと、だましだましやってて」と語り、
高校時代からの怪我に悩まされてきたことを告白。
「変えたフォームも、その怪我した原因」「結果が出なかった原因」に繋がったと振り返り、
「高校の時のフォームだったら、ランナー出した時にガンガン走られた」と、社会人野球の厳しさと苦悩を吐露。

さらに、「手術して2年目ぐらいでもう引退したので」「自分としてはめちゃくちゃ満足いく野球生活だったかなとは思ってますね」と語るなど、野球に一区切りをつけた。
東芝にそのまま残り、社業に専念する新たな一歩を踏み出しました。
「草野球も何回かは行きましたけど、やっぱり無理でしたね」と、野球への未練が薄れていった心情も包み隠さず明かしています。

バーの店長として輝く、新たな夢と挑戦

やがてアンさんは、副業としてバーで働き始め、それが本業へとシフト。
現在は川崎市にあるバー「クラッシーズ」で勤務しています。
「お客さんと喋ってるのがすごい楽しいし、このお店って今、今年で28年目になるんです」と語り、
「楽しく仕事するのが一番だと思ったので、すんなり東芝の方は辞めますって言って、ここで今、社員にならしてもらって、店長をやってる」と、新しい人生の充実ぶりを強調しました。

店の看板メニューには「僕の実家と、このお店でしか食べられない春巻き」を挙げ、
「他にもリーズナブルな金額で、こんな美味しいの食べれるの?っていうくらい」と料理への自信も覗かせます。

今後については「正直その自分でお店を出したいとか、っていう考えは今の段階ではなくて…ただ、飲食やるとしたら地元の姫路でやります」と新たな夢を語りつつ、「しばらくはこの川崎にあるクラッシーズっていうお店にいるんで、ぜひ興味があれば遊びに来ていただきたい」と動画を締めくくりました。アンさんの波乱万丈な野球人生、そして第二の人生での輝かしい活躍は、多くの人々に勇気を与えることでしょう。

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